溢れるような商品と目まぐるしい移り変わりの中で、
人は本当に何を必要としているのかが見えなくなってきています。
一時の気持ちやブームに流され、衝動買いのような買い物を続けた結果、
部屋の隅に放置され、埃をかぶり、目の前にありながら、
あることさえ忘れ去られたような物たちのことを思い出してみましょう。
物を買うということは、一時の快楽ではなく、
その物と今後も付き合い、維持管理していくということです。
物が少なければ、管理の手間もなくなり、気持ちも軽くなって、掃除も簡単になります。
そのことを念頭にして、さらに、とっさの衝動買いを避けるための秘訣は、1ヶ月待つことです。
欲しいと想っている商品リストを作成し、1ヶ月間待つのです。
その保留期間が終わる頃になると、どうしてその商品がそれほど欲しかったのかが
不思議に思えるほど気持ちが醒めているのが分かります。
また、その間に別の商品に惹かれているかもしれません。
そこで、どうして自分がこれらの商品を買いたくなったのか、じっくり考えてみましょう。
それは単に、何かの不安やストレスを解消するためであったのかもしれません。
返品する勇気を持つ
領収書と包装紙は、すぐには捨てず取っておくようにしましょう。
レシートを表示すると、店やデパートは商品の交換や引取りを受け付けてくれます。
一度買った物を返品するからといって、
商品を売ってくれた販売員故人が損をするわけではないのです。
自分の意向に沿わない商品は返品するに限ります。
貰わないという選択
日本ではアチラコチラでしょっちゅう何かのキャンペーンをやっていて、
家電を買うだけでオマケのお皿がもらえたり、
来店するだけで、洗剤がもらえたりすることがあります。
同じように、新聞の購読キャンペーンなどで、
カタログの中から「1個だけ無料プレゼント」という企画がたまにあります。
でも、何を選んで良いのか、なかなか決められないこともあります。
そもそも、そのカタログに本当に欲しい商品はあるのでしょうか。
そこに自分の欲しいものがないのであれば、貰う必要などないだけのことです。
無料だから、貰えるからと、必要もない物や好きでもない物に制限なく手を出してしまうと、
どんどん物が積みあがっていってしまいます。
せっかく断捨離で綺麗にした家が、またゴミ屋敷に戻ってしまう危険性も。