断捨離を手伝う時の心構え

私には、知人の断捨離を手伝った経験があります。

知人といっても、私の先生(恩師)なのですが、

先生はとても本好きで、大量の文学書を持っています。

書斎には沢山本があり、とても一生では読み切れないと思ってしまったくらいです。

 

私は元々綺麗好きではないのですが、先生のマイブームが断捨離で、

急に本の整理を思い立ったのだそうです

(本好きの先生です。勿論、断捨離の本を読まれました。)。

ですが、本を一緒に整理してくれる相手が見つからないのだと話してくれ、

急遽先生の家で本の整理をすることになりました。

 

先生の書斎には実際に入ったことがなかったので、実際どれだけたくさんあるのか思い巡らしていました。

先生の家に着き、書斎へと案内され、扉を開けるとそこには、

本棚に入り切らなくなった本が山積みになっていました。

本棚も、部屋の天井まで届く高さで、脚立が無ければ取れない本も多いです。

圧巻でした。

 

業者に頼むことは、お金がかかるから、どうしても控えたいと仰る先生。

業者に頼むお金があるならば、迷わず新たに読みたい本を買うとのことでした。

 

先生自身、断捨離に興味を持ったきっかけは、新刊本として発売されていた断捨離の本と、

世の中のブームに後押しされて先生ご自身も興味を持たれたのだそうです。

先生は、本に対する物欲だけがあるような方です。

他のものならばすんなりと処分できるのに、本だけは全く別です。

どうしても強い愛着のある本が、大量にあり過ぎて全く断捨離にならないことが大きな悩みでした。

 

その日私はまず、「もしも書斎にいるときに大地震が来て本棚が倒れて来たらもっと危険でしょうから、

耐震グッズをお求めになりましょう。」とアドバイスをしました。

本が棚から落ちてくるのも危険ですが、本棚が倒れてしまったならば、大怪我の危険性は尚更高くなります。

一日二日で終わる規模の断捨離ではなく、いつも書斎に籠られる先生です。

地震でなくても、本だらけでただでさえ危険です。

本のせいで転んで怪我をしてしまうことも考えられます。

なので、私達は断捨離以前に、人間側の安全確保を優先させた上で、断捨離をすることとなりました。

 

扉に近いところから、10冊単位で、本を取り出し、先生に必要かどうかを判断してもらいます。

そこで私は、図書館にない本を残しましょうと提案しました。

先生はご同意下さり、先生の住む町の図書館のホームページにもアクセスしながら、

同じ本があれば処分(古本の査定)していくことにしました。

とても骨の折れる作業ですが、これが私達にとっては、断捨離の近道でした。

 

部屋の入り口から始めて、部屋の奥へと進んでいきます。

そして一番最後に、本棚の中の本に取り組みました。

結果的に、先生の手元に残ったのは、大量の絶版書でした。

中々手に入らないものばかりです。

本棚に収まり切らない本も沢山ありましたが、先生ご自身はとても満足そうでした。

 

私からみれば、まだまだ本もあり、断捨離をし切った感覚はありません。

ですが、絶版書だけが手元に残った先生は大満足でした。

 

ここで気付いたのです、自分が目指す断捨離と、相手が目指す断捨離は違うことを。

目指す断捨離がどんなものだか最初は分からなかった先生。

絶版書だけを残す方針が、自分目指す断捨離だと実感されたそうでした。

今後の安全面を考え、私の目指す断捨離は、基本的には本棚に入り切らなければ、

捨ててしまいましょうと考えていました。

 

ですが、互いの違いを分かり、一口に断捨離と言っても、様々な捉え方があることを分かりました。

相手の思う断捨離を一緒に見つけて、実現させることがお手伝いをするときに大切なことです。

自分の考えの押し付け合いではありません。

互いに仲良く断捨離をする為に、この経験が活きましたら幸いです。



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