捨てれないのは執着心

義父の話です。

義父は元大工で今は隠居して畑を借りて作物を作ったり、

自宅で盆栽や、洋ランを育てています。

 

義母は3年前に他界して大きな家に義父一人で住んでいます。

息子夫婦の私達は車で20分の所に戸建の小さな家を買い住んでいます。

 

義父は頑固者で人の意見を聞き入れる人ではありません。

義母が亡くなった時、同居する話が持ち上がったのですが

「そんな狭い家で暮らすのは嫌だ」と言われてしまいました。

 

子供の学校の事、壁がポロポロと落ちる日本家屋で掃除が行き届かず

子供が喘息をおこすので私達が義父の家に引越せないのです。

「ボヤを出すとか病気になるとかして弱らないとジイジは言うこと聞かないよ」

と実の娘が呆れ顔で言ってました。

それから3年義父は好きな様に暮らしています。

 

義母の遺品はそのままにしてあります。

私は捨てたいのですが、「捨てる事ばかり言う」と怒るのです。

義母のサイズは小さく誰も着る事ができなく実の娘もいらないと言っているので捨ててよいと思うのですが、

義母の洋服ダンスの扉を開けて風通しをしているのを見るとまだ踏ん切りがつかないようです。

 

義母は踊りを習っており派手な着物が沢山あります。

大島紬や結城の様な高価な物でないので売っても安価なんだと言ってもわからず、

人の話を聞いてくれないので衝突するのが面倒なのでそのままにしてあります。

 

スーパーの透明の袋を洗って干して使うそうなのですがベタベタした袋が山積みです。

使った割りばしも、はし立に入りきらない程残してあります。

台ふきんも雑巾かと思う程真っ黒でこっそり持ち帰って捨てています。

冷蔵庫の中も賞味期限が切れた怪しい物だらけです。

子供達は義父の出してくる物は確認して食べています。

お腹壊すよと言っても聞き入れてくれません。

年相応のボケも入っていると思いますが捨ててと言うと意地になって捨ててくれません。

 

庭には盆栽や洋ランの肥料や、土、赤玉、水苔等が使いきらずに山積みになっています。

ある程度は引っ張り出して使っているのでしょうが

埃のかかり具合から見ても忘れてしまっているのだと思います。

家の裏側には植木鉢が人ひとり歩けるだけのスペースを残し積み上げであります。

庭にはどこから手を付けていいのかわからない程の物であふれています。

 

私は息子の嫁なので多分義父が亡くなったら私にこの物の処分がのしかかってくるのだと思います。

捨てるのは勿体無い時代に育った義父なのだと思います。

年相応のボケも入って仕方がないのかもしれません。

ただ、自分が使わないもので他の人が使えるのなら売っても差し上げてもいいのでないかと思うのです。

それで勿体無い勿体無いと置いておいても使わなければ、ただゴミになってしまうと思うのです。

 

執着した物に囲まれている事で心が落ち着くのかもしれません。

一歩離れて眺めて見れば異常な物の山、もしかしたら執着心の山なのかも知れません。

義父の執着心の山を前に私は震え上がっています。



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