子どもが産まれてからは自分の洋服を気にかけることも減りました。
子どもの世話をしたり、一緒に外遊びをしたりすると、どうしても洋服は汚れるものです。
そんな私の救世主と言えるのがプチプラブランドの服。
私がよく利用する店にはリサイクルボックスが設置してあり、
着なくなった洋服を海外支援に役立ててくれるシステムになっています。
そのため洋服を買い替える際には、
着なくなった服をリサイクルボックスに持っていくようになったので、
ここ数年に買った服の断捨離はそこそこ上手くいっているのかな、と思います。
ですが、問題は独身時代に買った服。
当時は一人暮らしをしていましたが、家賃や光熱費、食費などを確保しておけば、
残りは自分が好きに使えるお金。
「洋服はいいものを買うべき」という友人に言われるまま買い物をするうちに、
いつしか洋服は高いものを買うのが当たり前になっていました。
今、それらの服を手に取ると、色やデザインが個性的すぎて時代遅れの感じがします。
このままタンスにしまっておいても、きっとこの先着ることはないでしょう。
でも「これはあのブランドの服で、結構高かったし・・・」
「デザインは個性的だけど、布の手触りがすごくいいんだよね・・・」
と思うと、なかなか断捨離に踏み切ることができません。
リサイクルショップに持っていけばいいかもしれませんが、
それでも大した金額にはならないと聞きます。
せっかく高いお金を出して買ったことを考えると、
なかなかリサイクルショップにも足が向きません。
そんな私が先日見つけたのは、海外に服を送る方法。
発展途上国に服を送ることで、その国を支援することにつながるというのです。
服の仕分けや販売を担う人を雇用したり、
売り上げの一部が子どものワクチン接種の補助につながるという仕組みのようですが、
郵送費は自分で負担しなければなりません。
若干迷いましたが、二束三文でリサイクルショップに売るよりも、
自己負担があっても発展途上国の役に立つ方が気持ちもスッキリすると思い、
早速、郵送キットを取り寄せました。
私が着なくなった服を箱に詰めていると、その様子をみた夫が、
「自分の服も送ってほしい」と言います。
あまり服を持っていないと思っていた夫ですが、
夫もまた、タンスやクローゼットに着なくなった服を溜め込み、
人知れず悩んでいたようなのです。
実際に箱に詰めてみると、大きめの段ボール箱がすぐにいっぱいになりました。
宅配業者に配送を依頼し終わり、部屋を見ると、心なしか広く感じます。
「洋服の断捨離、大成功!」と喜んだのもつかの間、
我が家のクローゼットにはまだまだ着ない服が残っています。
それらは自分で買ったものではなく、「おばあちゃんが編んでくれたセーター」だったり、
「社会人になる時に親が買ってくれたスーツ」だったり。
大切な人からもらった服というのは断捨離が難しく、悩みの種です。
これらを手に取り、思い出がよみがえるうちは、
きっと我が家のクローゼットにあり続けるんだろうな、と思います。