恐い思いをしたので断捨離

私は熊本県在住の三十代の男性です。

去年、思い切って断捨離をしてみた話をしたいと思います。

 

私は自室の八畳ほどの洋間で寝起きをしています。

普段掃除をしないわけではないので、不潔というわけではないのかもしれませんが、

たくさんのものに囲まれて生活していたため窮屈な思いをしていました。

 

そんな私が一念発起して片付けに着手したのは2016年4月11日の熊本地震本震に遭遇したからです。

その日は気分が悪く、頭痛がしていたため早くに布団に入っていました。

9日の前震のときも怖い思いをしたのですが、

もうあれほどの規模の地震は来ないだろうと油断していました。

 

時は夜中の一時半頃だったでしょうか。

大きな揺れに目を覚ましましたが、どうすることもできず布団の上でじっとしているしかありませんでした。

寝床の隣に置いてある観音開き式の戸棚が開いたかと思うと中にあったものが

私の体の上に勢いよく雪崩れ込んできました。

とっさに布団をかぶり身を守ってその場をやりすごしました。

 

程なくして揺れはおさまり、避難したのですが、

落ちてきたものが重いものや先の尖ったものだったらと思うと、

ゾッとしたことを今でもありありと思い出すことができます。

 

我が家は震源地から少しずれていたため、被害はそれほどでもなかったのですが、

あの戸棚の一件が私のなかで何かを変えたようです。

 

事態がおさまってくると、とりあえず私は家の掃除と片付けに着手することにしました。

どんどんと片っ端からいらないものをビニールのゴミ袋に入れて捨てていきます。

自分でも不思議だったのですが、

あんなに大事にしていた本やCDといったものもすんなりと処分しましたし、

あまりためらうことなく片付けがスムーズに進んだのも、

「ものによって殺されてしまうかもしれない」という恐怖心があったからなのかもしれません。

 

手紙や写真の類はどうしようか最後まで悩みましたが、

一部の大切な写真を除いては処分することにしました。

捨てる前にスキャナーでパソコンのHDDに取り込んでしまえば問題ないなと考えたからです。

 

今では私の部屋には布団とパソコンと最低限の衣類くらいしかありません。

不要なものはビニール袋で20袋以上になりました。

部屋も見違えるほどすっきりしています。

たった八畳の部屋ですが、ものすごく広く感じます。

室内にはものがなさすぎて声を出すと音が響くくらいです。

これまで何年も、たいして必要もないものとともに生活してきたのだなと思います。

 

いまでは部屋ばかりでなく、私のこころもすっきりと生活ができています。

ものが無くてもたいていはどうにかなるものですね。

 

今ではいろんなレンタルサービスもあるし、なるべくものを買わないように心がけています。

地震のような怖い思いはもうごめんですが、地震がライフスタイルを見直すきっかけにはなりました。

 

ものには人の精神を大なり小なり支配します。

少ないもので暮らすことができれば心穏やかに暮らせるし、

地震のような有事の際にも生命のリスクを減らすことができます。

皆様も、ご自身の無理の無い範囲で断捨離されてみてはいかがでしょうか。



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