もう10年以上前の話になりますが、当時年上の方と交際しており、
彼の行きつけの飲食店に行った際の話です。
年上と言っても一回り位離れており、彼の事は一目惚れに近く、大好きでしたが、
何処に行ってもとても人気のある彼でしたので、
まだ20歳そこそこの私には彼との交際がとても不安でした。
そこの店長さんが占いのようなものが出来、
初めて一緒に行ったときに占ってもらい、こう言われました。
「まずは部屋を片付けなさい。散らかった部屋でご飯を食べるのはゴミ箱を漁るのと一緒だよ。」
その当時は何となく納得していましたが、その言葉の本質に気が付きませんでした。
それが原因かどうかわかりませんが、彼とはうまくいかず数か月で破局してしまいました。
彼の名前は既に忘れているのですが、その店長さんの言葉だけは今でもはっきり覚えています。
私が部屋を片付けるのが苦手だと気が付いたのは、社会人になり、一人暮らしを始めてからでした。
私としては比較的几帳面な性格だと思っていたのですが、
働き始めると疲れがまず真っ先に来てしまい、
更にお酒なんかを飲んでしまうと、何もかもどうでもよくなってしまい、
「自分の部屋だし、誰か来るわけでもないし、散らかっていてもいいだろう」と、
そういう生活を改めようと思うきっかけがありませんでした。
しかし、ふとした瞬間にきっかけが訪れました。
それは私が精神面の病で仕事を休まなければいけなくなったことでした。
病気のせいでしょうが、外出することもなく、人ともほとんど会わず、家にこもりきりでした。
手当のようなものはありましたが、家計も苦しくなり、
家にあるものを売ろうと思ったのが断捨離をしたきっかけです。
時間だけは沢山あったのに片付ける癖が無かったので、部屋は足の踏み場もありませんでした。
とりあえず要らないもの、主に洋服でしたが、そういったものをかき集めて売りに出しました。
引っ越し用の段ボール1箱分くらいです。
そうしたら、部屋に久しぶりに何もない空間が一部出来たのです。
その時なぜか心が少し晴れたというか軽くなったのです。
その時あの店長の言葉を思い出しました。
部屋は心を映す鏡なのかもしれない・・・
散らかった部屋では心がすさむばかりなのではないだろうか・・・
そこからの行動力は早かったです。
整理整頓が苦手なのは変わりませんでした。
だったら部屋の物を少なくしようと思ったのです。
服、本、食器、家具、迷ったら捨てる。
今使っていなかったら捨てる。
いつか使うかも・・・だったらその時にまたリサイクルショップとかで購入すればいい。
そういうマインドでどんどん断捨離を始めました。
部屋の3分の1の物は捨てたと思います。
空いたスペースに必要なものを詰め込むくらいなら苦手な私でもできます。
物が減り、余裕が出来た部屋を見て、自分がいかに窮屈な生活をしていたのかを感じました。
それからは仕事でもプライベートでも行動にメリハリがつき、
不要な買い物を減ったことを確かに実感しました。
どんなタイミングで、どんな理由で断捨離をするかは人それぞれだと思います。
でも仮に、最近心が晴れないとか、悩みごとがあるときは思い切って断捨離をすると、
心がリフレッシュします。
これからも必要なものだけに囲まれた生活はキープし続けようと思います。