司馬遼太郎の「坂の上の雲」第一巻に、若き日の秋山好古の生活ぶりが出てきます。
弟の秋山真之もそこで生活することになるのですが。
兄の教えは「身辺はあえて単純明快にしろ」というものです。
簡単明瞭を信条とするものです。
このような秋山好古のメッセージが随時出てくるのですが、私はしびれました。
影響されました。
それからというもの断捨離生活が始まりました。単純なのですね。
何せこの若き日の秋山兄弟は、茶碗を一つしか持たなかったのです。
一つの茶碗で交代でご飯を食べていたのです。
これが究極だ、目標だと思い、とにかく捨てました。
洋服から、食器から、家具、本などです。でも捨てられない物もあるのです。
そういうものは人にあげたり、ホームレスの支援をしているところに寄付したり、
リサイクルショップに持って行ったりしました。
そして減らしに、減らしました。
しかしなかなか手ごわいものがあります、写真や手紙、記念品などです、
そういうものはまず、捨てられるものを捨てて、
また、少し日にちを開けてまた引っ張り出してきて、また捨てるという作業を繰り返しました。
この方法でだいぶ捨てられました。
養護施設に寄付したものもあります。
手放す方法を考えることです。
この方法なら手放せるという手段があれば、手放すことができます。
そこまでやらなくてもいいんじゃないと思うかもしれませんが、
秋山好古の生活が目標ですので、とにかく徹底してやりました。
卒業アルバムも捨てることができました。あんがい困りません。
捨てていくうちに、気楽になっていきます。生活が楽になっていきます。
シンプルになりますから。
いかに余計なものを買っていたか、抱えていたか、持っていたかが分かります。
すっきりします。そして余計なものを買わなくなります。
物だけではなく、パソコンの中に保存しているもの、資料などもバンバンゴミ箱に捨てます。
捨てること、手放すことが趣味になってきます。
捨てられるものはないかなあと頻繁に考えています。さっぱりしていいのです。
いらないものは無さそうで、結構あります。
携帯に保存してある写真や電話番号も破棄します。
すっきりシンプルに生きることは本当にいいものです。
録画したテレビ番組も、DVDも断捨離の洗礼を受けます。
身軽になると本当にいいのです。お勧めです。
リサイクルショップや寄付する先の施設にも喜んでもらえると思います。
まだ茶碗一つの生活には程遠いですが、余計なものを持たない、単純な生活はできています。
「常に身辺を整理しておけ」という秋山好古の教えは、やはり本物だと思います。