僕は母が物を捨てるのが苦手だった経験上、
自分の部屋や自宅に物が溢れているのがある程度日常化していて、
それが気になることも余りありませんでした。
ただ、一人暮らしをしたときに、あまりにも物があふれかえってゴミ屋敷のようになってしまったので、
自分の生活圏がこんな様相で果たして自分の人生をいい方向に進めることが出来るのだろうか?
と疑問に思ったことが断捨離を始めたきっかけだったと思います。
で、その時に自宅に山の様に有った本を(ハードカバー1000冊近くあったと思います)
思い切って全部捨てました。
売るでもなく、全部縛って資源ごみとしました。
中にはまだ読んでいなかったものもありましたが、ドカンとすべて捨て去ったわけです。
そうすると、何というんでしょう、心の中に少し隙間というか、余裕の様なものが出来た気がするんですね。
モノが視界に入らない事によって、整頓された部屋を見る事によって、
そこここから刺激される雑念が払われる。
そのことに気付いてからは、なるべく自分の周りにモノを増やさないように気を付けています。
僕にとっては断捨離とは自分の思考をスッキリとさせるための手段である、と言っても過言では無いですね。
視界に物が入ると、無意識にその物から色々なイメージを膨らませてしまったり、
気付けばペン回しをクルクルしてしまったり、そういう思考の「無駄」が発生すると思うんです。
それを辞めるための手段が、断捨離。
そして、そこで生まれた思考の隙間で色々なアイデアが生まれたりする、そんな気がしています。
物を捨てるときにすごく厄介になるのが自分の頭の中にある習慣です。
「もしかしたら使う機会があるかも」とか、
「取りあえずあって困るわけでも無い」とか言った思考が
捨てるときの決断力を鈍らせてしまいます。
本当はもう使う事も無い筈なんですけどね。
故に、そう言う風に思える物があったら、チャンスだ!と考えるようにします。
それらの思考に引っかかるものは、すべて今使って居ないものです。
そして、今使って居ないものは全て断捨離の対象にしてしまいます。
取っておかない。直ぐに捨てられるようにしておく。
そうすると、捨てるのが簡単になっていきます。
実際、あの時捨てなければよかった!なんて瞬間は訪れたりしません。
少なくとも経験上は、一度もそういう事は無かったと思います。
取っておく事による安心感よりも、捨ててしまった後のすっきり感を味わってもらえると、
断捨離が苦痛や面倒ではなくなると思います。