息子2人が結婚して家を出ていきました。
その際、家に残した洋服類がクローゼットを占有して、困っていました。
一つ一つ手に取ってみてみると、まだまだ十分着れるものばかり。
生地もけっこういいものを買ってあげていたし、ほんの何回かしか袖を通していないものもたくさんあります。
ジーンズなどは、買った時にダメージタイプだったためか、改めて見てみても、古さを感じません。
息子に「クローゼットを見てみてよ。必要なものは持って行って」と何度も言ったのですが、
「うん、そのうちに」とか言って、行動を起そうとしませんでした。
業を煮やして、クローゼットまで引っ張っていって、見させたのですが、
「これいらない、これもいらない」というばかりで、結局長男は一着も持っていかず、
次男はやっと2着ほどを持っていきました。
私は着れる、使えるという基準で洋服類を見ていたのですが、息子たちはどうも違うみたい。
古いものは「ダサい」かどうかが観点のようです。
家の中から息子の物がなくなるのが寂しくて、という思いもあって、なかなか捨てられなかったのですが、
若い人は流行に敏感だし、何か古いものは不潔に感じるのでしょうか。
清潔に収納していたのに、ちょっと残念な気がします。
私たちの世代は使えるか、使えないかという基準で断捨離を考えるのですが、
若い人は「使うか使わないか」が基準。その辺りに違いがあるようです。
結局、昨年の大掃除の時、大量の洋服を処分しました。
ブックオフに買い取ってもらったのですが、スーツは引き取らないといわれて、また気持ちがズキンといたみました。
大学入学のとき、成人式の時など、結構いいスーツを買ってあげたのに、結局はゴミか・・・・。
そんな心の痛みを感じているようでは断捨離は進まないのですね。
息子の衣類をほとんど処理した後のクローゼットのすっきりした事。
スペースに余裕ができたので、季節ごとにクリーニング屋さんの衣類預かりに出していたのが必要なくなりました。
余裕を持って収納できるので、見通しもよく、「あ、こんなの持ってたんだ」と、
自分の衣類が分からなくなるということもなくなりました。
持ち物の断捨離ではあったのですが、
夫は「息子離れのほうの気持ちの断捨離になったんじゃない」といっています。
少しさみしい気もしますが、それでいいのだと、これからの人生を軽やかに生きていかなければと、
そんな思いを新たにしているこの頃です。