片付け術というと、収納技術を想像する人が多いと思いますが、
実は、片付けは収納することでも掃除することでもありません。
収納の前提として、物が絞り込まれている必要があります。
不要品まで収納するのはナンセンスなので、
まずやるべきことは、不用品を捨てることです。
一口に掃除とはいっても、その内容は様々です。
モノの分類・取捨選択が「片付け」、
見た目を美しくすることが「生理整頓」、
掃いたり、磨いたりすることが、いわゆる「掃除」です。
片付けとは、片をつけること。
つまり、使わない物と決着をつけ、始末をするということなのです。
片付けるには、まず捨てることです。
もちろん、捨てるだけでなく、人にあげたり、リサイクルしてもいいでしょう。
ただ、それだと時間と労力が必要になるため、先送りにしてしまいがちです。
綺麗に収納するには、生理整頓術や収納術が必要となりますが、
物を捨てること、つまり断捨離には難しい技術は必要ありません。
物自体が少なくなれば、「物をどう収納すればいか」を
考える必要がなくなるため、収納が簡単になります。
部屋の片付けをしたいけれど、綺麗に収納する技術なんて私にはないし・・・
と諦めてしまっている人も、断捨離で物をバンバン捨てれば、
家の中は自然と片付いてくることでしょう。
すると、あらゆる場所にゆとりが生まれるため、
物が取り出しやすく、また元の場所に戻しやすくなります。
自然と生理整頓ができるようになるというわけです。
また、掃除も同様に、物が少なくなると、少しのホコリやゴミが目に付くようになって、
歩きながら、まめに拾ったり、拭いたり掃いたりするようになります。
気がついた時に掃除をしているので、あえて「掃除の時間」をとる必要がなくなります。