人生は旅、人生は冒険。
もし大きな地震が起こって、緊急避難するというときに、
持ち物は最小限のものにしておきたいと思うことはありませんか。
そんなときに持ち出す優先順位をつけておくのはとても重要だと思います。
これはまた、旅人の価値観に似ているかもしれません。
遊牧民なども可能な限り持ち物を少なくして、移動するのに動きやすい体制をとっています。
このような価値観で生活を見つめると、断捨離する基準が見えてくるのではないでしょうか。
人生は旅、人生は冒険。
そのように考えると、部屋の中に置いておくものも一気に少なくなるはずです。
すれ違った昔の恋人の思い出の写真も、これからの人生を支えるものでなければ捨てる。
服もお気に入りのモノ以外は捨てる。
捨てるまで行かなくても、仕事に必要なスーツは最小限にする。
着ないスーツは間違いなく捨てる。
使わない料理器具も、読まない本も、日記も、資料も、普段着ない下着も、靴も、タオルも、
結婚式でもらった古い引き出物も。
緊急避難で持ち出すものの優先順位は低いはずです。
それを、今の段階から断捨離しておくという考え方を採用したら、
段階的に有用性のある持ち物グループができていくはずです。
所有することの意味について考えてみましょう。
わたしたちは生まれて死んでいくまでに、所有するものって何なのだろうかと考えたことがありませんか。
人間って、死んでしまうのだから、結果的には所有するものって何もないことになります。
でも、持っていることで満足したり、心が豊かになったりするものもあります。
その時代に自分を励ましてくれるものは、大事にしたいです。
だから、そこに着目すると、断捨離の基準が見えてくると思います。
どれだけの服があればいいか、というようなレベルではなく、
これが自分を豊かにしてくれるというものから生活を組み立てていけばわかるものです。
すこし考えてみてください。
あなたの生活で、何があなたの心を豊かにしてくれるでしょうか。
生きていくうえで大事な財産は最低限必要ですが、それ以外から考えてみるのです。
言い方を変えれば、自分を豊かにしてくれるもの以外は、断捨離の対象になるということです。
人間が所有できるものは、結局モノではなく、心や記憶でしかないといえると思います。
それならば、豊かな心や思い出を大事にしながら、
それらのモノだけに囲まれる生活を手に入れるという発想を持ってみるのはどうでしょう。
ノマド生活をポリシーにして生き方を考え直すいい機会にしませんか?