物が捨てられない理由には、「愛着があるから」だとか、
「頂いたものだから」などという曖昧な理由が多いです。
でも、断捨離を実行できない一番の理由は、
「どこから手をつけたらいいのかわからない」というのが本音でしょう。
そこで、物を処分するきっかけが重要になります。
例えば、引越しは一番良い機会となりますが、
他にも、子どもが自立したときや、ご主人が定年退職したとき、
さらには、家族から、物の多さに不満や皮肉を言われたときなど。
その時に断捨離を思いついたのは、断捨離がきっと必要だからなのです。
「ある物がそこに在る理由もなく、自分の物である必要もない」、
と感じたら、すぐに行動を起こしましょう。
もし、あなたが、その物を戸棚の奥底に仕舞うだけに留めたら、
それは物質的にもメンタル的にも、あなたのスペースを占領し続け、気にかかり、
いずれまたそこに舞い戻ることになります。
それは潜在意識が持つエネルギーの一部をツケにしたようなものです。
例えば、何年間も自分のピアノを弾いていないとしましょう。
弾く、弾かないは別にしても、それを使わなくては、と感じていること自体が
あなたには重荷になっていきます。
だから、思い切って処分してしまいましょう。
物を惜しんで悶々とすることは、そのこと自体があなたにとって重荷になるか、
不完全燃焼として残ってしまいます。
また、誤解している人が多いのですが、
自分はズボラだから片付けができないと、思い込んでいる人がいます。
これは、実は逆なのです。
自分がズボラだから片付けができないと思っている人というのは、間違いなく、几帳面です。
几帳面だから、片付けることができないのです。
なぜなら、こういう人は、「丸一日みっちりと片付けをしよう」と考えてしまうからです。
別に丸一日、断捨離にかかりっきりになる必要はないのです。
片手間程度に、10分だけでも、続けていくことが大切になります。
季節ごとに処分する
一度に大掃除をしなくても、季節ごとに少しずつ断捨離していくのも良いアイディアです。
冬は自分の内面に目を向け、物を修理したり、
古くなった物や役に立たなくなったものを処分します。
春は新しい物の季節です。
新しく物を買うのも良いですが、よく吟味するようにしましょう。
夏は収穫の季節です。
不要な物を売りに出して代金を回収しましょう。
秋には、自分の人生における様々な想いや物事、
停滞しているもの、心の悩みなどを、物と一緒に処分していきましょう。