我が家はあと1か月で引っ越しをする予定です。
皆さん、引っ越しといえば「断捨離」の絶好のチャンスですよね?
同じところに長く住めば住むほど必要のないものがたまっているものです。
では、皆さんはどんな基準で捨てるものとそうではないものとを選択していますか。
まず、景品など自分が意図せず手に入り、まったく使っていないもの。
これは「捨」決定ですよね。
それから大昔に買った衣類で「いつかまた流行がくるかも」ととっておいたもの。
もう二度と着ないと思います。
参考までに我が家ではこの引っ越しを機に衣類の大見直しを行いました。
家族4人分で70Lのごみ袋4つ分も出ました。
これはリサイクルショップに持っていけば多少のお金になりましたよ。
ここで、我が家には「断捨離」ってちょっと気持ちいい!
という風潮が見られるようになりました。
多少とは言えお金になるということもありましたが、やはり一目瞭然!
部屋の中がすっきりしてくるんです。
こうなるとお互いに「それ処分できるんじゃないの?」と人のものまで値踏みするように。
しかし、ここからが本題。
捨てるか捨てないかの価値基準は家族とは言えそれぞれです。
「こんなもの捨てちゃえばいいのに。」
なんて思っていたとしても他の人にとってはどうしても捨てられないものってありますよね。
昨今、ミニマリストという考えをお持ちの方もいらっしゃるくらいですから、
最低限のものだけで暮らすことは経済的にも、
またある意味クリエイティブに生きるという面でも素晴らしいことがたくさんあります。
ただ、私には今回の引っ越しによる断捨離によって分かったことがあります。
「無駄なものに囲まれているって、とっても贅沢で幸せなことなんだ。」と。
これまた人の価値観に拠るのかもしれませんが
「不要」であるからこそ心に余裕を持たせてくれるということもあるということです。
もちろんこれはものをため込むことを奨励しているわけではありません。
「断捨離」を否定しているわけでもありません。
人はその長い歴史の中様々なものに「豊かさ」を求めてきました。
しかし経済的に豊かになり物資があふれる現代、人々は苦労して得たものをまた捨て始めているのです。
無駄なく暮らす、スッキリとした生活を送る、これはとても素晴らしいことです。
でも「捨てる」という行為に夢中になるのではなく
今までの生活を見直し自分にとって本当に必要なものを見極め、
自分らしい豊かさを探すことが「断捨離」の意味なのではないでしょうか。
引っ越しなどという特別な機会がなくても、エイッ!と思い切ってものを捨ててみて下さい。
きっと自分にとっての豊かさが何なのか見えてくるかもしれません。