断捨離を始めるのは、個室よりも、
家族全員が使うリビングから手をつけるようにしましょう。
リビングには家族の物が集まりがちですので、
それらの物を本来あるべき場所に戻すことで、
次に、その本来ある場所を整理する気になり、
結果として家全体が片付いていきます。
とはいっても「自分は物を捨てることに躊躇しないし、生理整頓も苦手ではない」とは思っていても、
家族や同居人がそうでなければ、家の中は騒然としてしまます。
特に家族みんなが集まるリビングは、片付けてもすぐに散らかってしまいがち。
とはいえ、「物が溢れていても、家族が多いのだからしかたがない。」
というのは言い訳に過ぎません。
そこで、まずは自分自身が片付けている姿を、家族や同居人に見せてやればいいのです。
他の人が楽しんで、嬉々として断捨離を実践しているのを見ると、
他の家族も、「自分も掃除しようかな・・・」とソワソワしだし、断捨離を自ら始めることがあります。
でもそこで、他の人に同じ作業を強制してはいけません。
プレッシャーをかければ、逆効果になってしまうからです。
押し付けるのではなく、まずは自分が断捨離を続けることが大切です。
その他のアイディアとしては、リビングに大き目のボックスを用意して、
出しっ放しの物は、その中に入れるルールをつくってしまうのも一案。
散らかっている物を一つの場所にまとめるだけで、
リビングが片付いて見え、さらに探す手間も省けます。
ただ、収納法において、物の定位置を決めることは大切なことですが、
せっかく収納場所を決めても、家族全員がそのことを知っていなければ意味がありません。
家族全員が、「ハサミはあそこにしまう」ということを認識していないと、
誰かが違う場所に直してしまい、結局必要なときに探し回るハメに。
家族に片付けさせたい場合
子どもに片付けをさせたい場合は、ただ単に「部屋を片付けなさい!」と言っても無駄です。
なぜなら、大人には片付けのノウハウはあっても、子どもには、そんなものはないからです。
大人は、「片付ける」という言葉で集約してしまったノウハウを、
きっちり子どもに分かる内容で説明してあげる必要があるのです。
部屋一面に散らかったオモチャを片付けさせたいときは、
「散らばった物を、全部一箇所に集めなさい。」
「集めた物を、種類別の山に分けなさい。」
そう説明することで、子どもは「片付けとはどういうものか」を理解し、
最初は手間はかかるでしょうが、確実に片付けることができるようになります。
子どもが片付けないからといって、親が片付けてばかりいては、
子どもは、「別に自分が片付けをしなくても、いつの間にか片付いている」
と感じてしまいます。
しかも、それを親に感謝することもありません。
子どもの物は子ども自身に片付けさせ、
片付けるまでは、その場所に置きっ放しにしておきましょう。
「いつもの場所に、アレがない」という状態になれば、
子ども自身が困ることになり、片付けの重要さを理解させることができます。
また、子供が学校で一生懸命作ってきた作品も、
成長の証ではありますが、捨てなければどんどん溜まっていってしまいます。
そこで一案として、部屋の中の1ヶ所にだけ「飾って良いスペース」を設け、
このスペースに入らないものは写真を撮って処分するようにしてはいかがでしょうか。
また、1年経ったら捨てるというのも良いアイディアです。
ルールを決めてしまえば、子供はそれほど自分の作品に未練を残すことなく、
バンバン捨てられるものです。
最後に、どうしても片付けてほしくても、相手が大人の場合はどうすればいいでしょうか。
大人は基本的に指示されるのを嫌います。
ですから、「○○をちょっと集めてもらえる?」だとか、「それを分けてくれるとうれしいな~」
などと、お願いするようにしてみると、うまくコントロールできるかもしれません。