私はもともと身の回りに物が溢れている状態が苦手でした。
小さい頃からもらってきたプリントなども捨ててしまい、
あとからそのプリントを使うと言われて失敗した経験もあります。
それでも必要以外のものはほとんど捨てる人生を送ってきました。
そのため断捨離とは無縁の生き方を送ってきたのです。
しかし、結婚してまもなく私の生き方は大きく覆されます。
姑は非常に物持ちの良い方で、自分の子供の小さい時の服や靴などを全て取っておく人でした。
また、捨ててもいいような包装紙や輪ゴムに至るまで
何かあった時のためにと捨てられない性格だったのです。
しかし、高齢になり自分で物事を決めることが難しくなってくると、
取っておくだけではなく、取っておいたものを片付けることも出来なくなってきました。
それと同時に認知症の傾向が現れ始めたのです。
テレビ等で断捨離は心身の整理にもなるし、終活にも役立つと聞き、
嫌がる姑を説得し、納得出来るところから少しづつ断捨離を進めていきました。
全部いつか使うから取っておきたいと言う姑に、
今使う予定のないものは今後も使わないからと説得し、捨てるように促しました。
思い出があるものは捨ててしまうと認知症が悪化するような気がしたので残すことに。
断捨離が進むにつれて最初のうちは全部残しておきたいと意地を張っていた姑が、
「これは使わないから捨ててもいい」というようになり、少しづつ断捨離もスピードアップ。
まだ全て断捨離が済んだわけではありませんが、
断捨離が進むにつれて何となく姑の顔が明るくなり、
「これは必要、これは必要ない」と自分でも仕分けができるようになってきたのには驚きです。
最近では自分から進んで断捨離を手伝ってくれるようになり、
買い物する時でも今までは必要のないものまで買ってきては余らせたり、
腐らせたりしていたものですが、必要のないものは買わないようになりました。
どうやら身の回りでごちゃごちゃになっていたものが片付いたことで
心の整理も進んできたようです。
断捨離するものも最近はどんどん減ってきました。
最初は「必要なものまで捨てられてしまう」と強い抵抗感を示し、
断捨離を使用とする私まで拒否していた姑ですが、
思い切って断捨離したことで姑の心の中でごちゃごちゃになっていたものもスッキリと片付いてき、
最近では認知症のような症状も弱くなってきた気がします。
これからも少しづつゆっくり相談しながら断捨離をしていきたいと思います。