捨てたくても捨てられない

数年前に母が亡くなりました。

母は物を捨てられない、何でも取っておくタイプの人でした。

紙袋や包装紙は勿論のこと、包装用の紐やリボン、使い捨てのストローやスプーンは

キッチンの引き出しが詰まって開けられないほど保管していました。

 

私も母同様、捨てられない人間ですが、

母の死をきっかけに徐々に考えが変わってきました。

 

私は子供の頃から整理整頓が苦手で、勿論部屋も汚かったです。

片付けベタの母からも「少しは部屋を片付けろ」と注意ばかりされていました。

 

成人になっても部屋は汚いまま、好きな服や雑貨を買っては押し入れに詰め込んでいました。

買うまではどうしても欲しいと思っていた品も、買うと満足してしまい、

飾らず身に着けずのものばかりで部屋が埋め尽くされていました。

 

そんな私も母が亡くなった後、母の山ほどの遺品を目の前にして痛感しました。

どんなに使えるものだって、ホコリがかぶっていたら使えないし、

服だってしまいっぱなしのままで虫に食べられたら着られない。

リサイクルに持って行っても、虫に食われた服なんて買取ってくれない。

ただのゴミになるんです。

何より、残された者が全て処分しないといけません。

自分の買い溜めたものを誰かが処分しないといけなくなるんです。

 

そう考え始めたら、今まで買う事に対して貪欲だったのが、

憑き物が落ちたように物に対する興味が無くなってしまいました。

買ったものを詰め込みすぎて、布団が入れられなくなっていた押し入れ。

私の断捨離はそこから始めました。

 

服や雑貨や本を買取りしてくれる店ごとに仕分けし、徐々に処分していきました。

次から次とリサイクルに出しても、中々減らない荷物。

このゴミみたいに処分されていく物に、一体いくら費やしたか・・。

今も完全には不要物は無くなってはいませんが、

それでも以前とは比べ物にならない程、部屋はスッキリしました。

金銭的には残念ながら上昇していませんが(笑)、

気持ちや物に対する考え方がスッキリしたのは確かです。

 

その調子で最近キッチンの断捨離をしはじめました。

私の部屋もかなりのものでしたが、キッチンは母のテリトリー。

物が豊富に溢れていました。

食器は食器棚の棚板が歪むほどに詰め込まれていたし、

食器棚の引き出しはピックやナイフやフォークが詰まっており、

使用していないので全て変色していました。

 

取り合えず、すぐにでも捨てられそうなプラ用品やお菓子の空き缶をゴミ袋に入れたのですが、

父が片っ端からゴミ袋から回収していきます。

「勿体ない。何かに使える。」

父も母同様、捨てられない人でした。

なにを言っても効く耳を持ちません。捨てようとすると怒ります。

そのくせ使わずにまた保管してしまい、保管した物の存在を忘れてしまう・・・。

 

今は父の見ていない所で少しずつ捨てていっているんですが、

こんな調子ですから一向にスッキリしません。

家中の断捨離はまだまだ時間が掛かりそうです。



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