本の処分というのは意外に難しいものです。
職業柄、または趣味で本をたくさん持っている人は多いでしょうが、
狭い部屋の中で本の置き場所を確保するのは至難の業です。
部屋の壁面を本棚にして、全室の壁を本棚にしない限り、
全部保管するのは到底無理という人もいるでしょう。
本には思い入れや、資料として必要なものもあるので、
捨てる段階になると迷います。
また、思い切って捨てたとしても、
捨てた後になって、その本が必要になることもあります。
そう考えると、どの本も大切で捨てられなくなります。
何でも買うのは簡単ですが、捨てるのは難しいということです。
しかし考え方によっては、その本が必要になるのは、
1年にあって数回程度でしょう。
頻繁に使う本であれば、それこそ捨てようなどとは迷わないはずです。
であれば、あまり使わない、または読み終わった本は、
古本屋に売るなどして処分してしまいましょう。
最近はブックオフなどの大型中古書店も増えてきており、
手軽に本を売ることも可能になってきました。
そして、またその本が必要になったときに、
本屋、古本屋で購入したり、図書館で借りるようにすればいいのです。
図書館には、世界の古典から最新のビジネス書まで、
無料で読むことができ、借りることもできます。
さらに音楽や落語のCD,DVDが置いてある場所もあるでしょう。
自分の住む地域の図書館の規模が小さくて、読みたい本がない時は、
市内や近隣の自治体の図書館から取り寄せてもらうこともできます。
もっと図書館を有効活用してみることをお勧めします。
本を捨てる基本は棚に収納できるスペースを決めて、
そこに収まらなくなった本は処分することです。
捨てる基準は、「今関心のないテーマ」の本です。
そうすることにより、ムダな趣味の本は買わなくなりますし、
自分の趣味を見直すきっかけにもなるでしょう。
本を上手に整理できれば、地震で下敷きになる心配もなくなります。
特に雑誌は、時間が経てば経つほど、情報がどんどん古くなっていきます。
必要な情報は切抜き、それ以外はこまめに捨てるように。