物を溜めてしまう私は、勿論捨てるのが苦手でした。
反面、買い物は大好きで、『バカの安物買い』と言われる、
低価格のものを沢山買い込んでしまう悪い癖があるのは、自分でも分かっていました。
旦那と結婚した時に、引っ越しの際、私の服の量が旦那の3倍くらいあり、
準備しているだけで申し訳ない気持ちになりました。
夫婦共にもともとアパレル業界で働いていたため、洋服のショッピングがデートコースでした。
おのずと購入する回数も増え、私の洋服は増える一方。
『バカの安物買い』については、旦那も理解しており、最近はもっぱらリサイクルショップでのお買い物。
ブランド品が安価で購入出来たり、興味の無かったブランドに簡単に手が出せる事もあり、
夫婦そろってお気に入りのお店でした。
二か月に一回は、必ずその店を訪れるような頻度だったある日、
今後は服を売ってみよう!と旦那が言い始めました。
物を捨てるのが苦手な私は、『売れるものなんか無い』と最初は旦那の誘いを断って、
購入だけのためにお店についていきましたが、
旦那が売っているのは、同じくリサイクルやオークションで購入したブランド品でした
そして、それはなかなかの金額になり、5枚売ったら、1枚買う、というサイクルを作り、
上手にタンス内を回していました。
利益の生まれる売却が羨ましく、私も服を売りに出すため、断捨離を始める事にしました。
今までできなかった事がすぐに出来るわけもなく、すぐに断念。
そこで強力な助っ人になったのは、旦那の存在でした。
出会ってお付き合いして、同棲、結婚と、おおよそ4年経ちました。
その4年間で、旦那が見た事がない物は全て売却…という掟が作られ、
1枚ずつ旦那に確認をしてもらう事になりました。
旦那が『見た事が無い』と言った場合、何時着た!と答えられるものは、ステイされますが、
『これは高いブランドで、頑張って買ったやつで…』や
『昔毎日のように着ていたお気に入りで…』等の言い訳は一切通用しません。
しかし、旦那の言うとおり、この4年間で着ていない服を、今後着るかといったら、間違いなく着ません。
結果、持ち服は半分になりました。
量が多くなってしまったので、宅配便も利用して、まとめて売却しました。
洋服の他にも、靴や帽子、バッグなどの小物も合わせて売りに出したので、
部屋のクローゼット、衣装箪笥はスカスカになりました。
その後も、2ヶ月置きにそのリサイクルショップを訪れるため、この断捨離を毎回行っています。
今では、全ての洋服がどこにあり、カラー、枚数、おおよその着用のサイクルまで把握できる数になりました。
『バカの安物買い』も多少収まり、購入時には、
1年以内に着る機会があるかどうか…を考えてから購入するようになりました。
最初は利益を求めての断捨離でしたが、購入の仕方にまで影響する良い断捨離習慣になりました。